3月9日の名句「下町は雨になりけり春の雪」正岡子規
2019年3月9日仲春
☆彡今日の名句
「下町は雨になりけり春の雪」正岡子規
☆彡今日の極め付きの季語
【淡雪】あわゆき
春先に思いがけなく降って、すぐ消えてしまう「春の雪」のこと。
冬の雪とは異なり、淡く、優しく、儚い。気温や湿度が高めの場合は雪の結晶がくっつきあい、雪片の大きな「牡丹雪」となって降ることもある。
☆彡今日の言葉
「堅雪」(かたゆき)
温かくなって一度はとけた積雪が夜の冷え込みや寒さのぶり返し酔って堅く凍り付いたもの。春の初めころに見かける。
☆彡今日の季語
・春めく
・春の雪
・春の野・春野、堅雪
・闘鶏
・花菜漬・菜の花漬
・白蝶・紋白蝶
・春蘭
・貝母の花(ばいものはな)
・初桜・初花
以上は 夏生一暁(なつおかずあき)編著「日々の歳時記」より一部抜粋&加筆
★正岡子規のプロフィール
正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈慶応3年9月17日〉 - 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人、歌人、国語学研究家。名は常規(つねのり)。幼名は処之助(ところのすけ)で、のちに升(のぼる)と改めた。
俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、明治時代を代表する文学者の一人であった。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた。
国籍 日本
最終学歴 帝国大学国文科中退
活動期間 1893年 - 1902年
ジャンル 俳句・短歌・新体詩・小説・評論・随筆
代表作 『歌よみに与ふる書』
雅号
雅号の子規とはホトトギスの異称で、結核を病み喀血した自分自身を、血を吐くまで鳴くと言われるホトトギスに喩えたものである。
短い生涯において俳句・短歌の改革運動を成し遂げた子規は、近現代文学における短詩型文学の方向を位置づけた改革者として高く評価されている。
俳句においてはいわゆる月並俳諧の陳腐を否定し、松尾芭蕉の詩情を高く評価する一方、江戸期の文献を漁って与謝蕪村のように忘れられていた俳人を発掘するなどの功績が見られる。またヨーロッパにおける19世紀自然主義の影響を受けて写生・写実による現実密着型の生活詠を主張したことが、俳句における新たな詩情を開拓するに至った。