言葉の力歳月記

話題の言葉、心に残る言葉・名言・名句・名台詞・俳句・短歌・詩、新語などを季節とともに学びながらお知らせしています。

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新型インフルエンザ治療薬、「アビガン」を製造している日本の製薬会社は、新型コロナウイルスの治療薬として国の承認を受けるための臨床試験を開始!

安倍晋三首相は3月28日の記者会見で、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)について、新型コロナウイルス感染症を対象とした承認に向けた治験を開始する考えを表明した。同剤は、国内での新型インフルエンザ等の流行時に限定して使用することとしており、政府が約200万人分を備蓄している。

 安倍氏は、同剤について、「副作用なども判明している」としつつ、「ウイルスの増殖を防ぎ、既に症状改善に効果が出ているとの報告もある。海外の多くの国から関心が寄せられており、希望する国々と協力しながら臨床研究を拡大すると共に、薬の増産を開始する」と述べた。


新型インフルエンザ治療薬、「アビガン」を製造している日本の製薬会社は、新型コロナウイルスの治療薬として国の承認を受けるための臨床試験を始めたと発表しました。
「アビガン」、一般名「ファビピラビル」は、新型インフルエンザの治療薬として、6年前、製薬会社の富士フイルム富山化学が開発したもので31日、新型コロナウイルスの治療のための臨床試験を始めたと発表しました。

臨床試験は東京都内の病院で新型コロナウイルスに感染した患者、およそ100人を対象に6月末まで行われ、治療の効果や安全性を確認するということです。

「アビガン」は動物実験で胎児への副作用が報告されたことから、妊娠中の女性には投与できず、ほかの薬が効かない感染症が発生し、国が使用すると判断した場合に限って投与されることになっています。

すでに中国では、新型コロナウイルスに感染した患者に投与する臨床研究を行った結果、肺炎の症状などを改善させる効果が認められたと報告されています。

日本でも、新型コロナウイルスに対して効果があるかどうか調べる臨床研究が3月から愛知県の藤田医科大学病院などで始まっています。

富士フイルム富山化学は臨床試験の結果、効果や安全性が確認されれば、新型コロナウイルスの治療薬として国に承認申請を行う方針です。

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ロックダウン

感染が拡大する新型コロナウイルス対策として、政府は「緊急事態宣言」を出すことを検討している。国民の行動を制限することも可能になるため、人権を制約しないようにすることが必要とされる。

これまでも安倍首相はイベント自粛要請や、全国の小中高校の休校要請をしていたが、法律に基づくものではなかった。
法律に基づく緊急事態宣言が出ると、都道府県知事が強制力が強い要請を出すことができるようになり、生活に大きく影響が出そうだ。


官房長官は26日午前の記者会見で、東京都での患者増加を受けて、安倍首相が緊急事態宣言をする可能性について「現在の時点では宣言を行うような状況ではない」と述べた。

 その上で、「国民生活に重大な影響を与えることをかんがみ、多方面からの専門的な知見に基づき、慎重に判断することが必要だ」と強調した。

 

 ◆東京都・今週末の外出自粛要請
東京都・小池知事はきのう緊急会見を開き、「感染爆発の重大局面だ」として、今週末の不要不急の外出自粛を呼びかけた。
東京都は昨日だけでも新たに41人の感染を確認。
都道府県による1日の発表人数として最多。
このうち13人は感染経路が不明で、爆発的な感染拡大の懸念が強まっている。
東京都内のこれまでの感染者は200人を超え、この3日間で74人増加。
東京での外出自粛要請は初めて。
小池知事は、平日もできるだけ自宅で仕事を行い、夜間の外出を控えるよう呼びかけている。
一方で都内のロックダウン=都市封鎖を今すぐ実施する状況ではないとの認識を示した。
小池知事は「ロックダウンを避けるための協力をお願いしている。どのような形が必要か国の方針も聞いていきたい」と述べた。

 

新型コロナウイルス感染症などについて、26日午前の菅義偉官房長官の記者会見で質疑があった。菅氏は、東京都の小池百合子知事が言及した「ロックダウン」の定義を問われ、政府専門家会議の見解を基に「数週間、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行ったりする措置」と説明した。
 また25日夜から都内のスーパーなどで生活用品の「買いだめ」が起きている状況について「小売事業者とも連携し、足元の状況を丁寧に把握し、必要な対応を迅速に講じていきたい。国民にも正しい情報に基づき、冷静な対応をお願いしたい」と述べた。

 

3/25 23:00時点新型コロナウイルス感染者数
クルーズ船などを除く。厚労省などによる
国内で確認された
感染者1269人
死者45人
退院者294人


★ロックダウンとは「数週間、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行ったりする措置」

 

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話題の言葉はコロナウイルス、季語は 涅槃会

厚生労働省は13日、新型コロナウイルスに感染した神奈川県に住む80歳代の日本人女性が死亡したと発表した。感染者の死亡が確認されたのは日本国内では初めて。

☆彡話題の言葉

コロナウイルスとは?
発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類あることが分かっています。そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれています。残り4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)の占めます。

 

新型コロナウイルス感染症はどのように感染するか?
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

厚生労働省より

 

2月15日

☆彡今日の名句

生けるものあつめてさびし涅槃像 諸九尼

 

☆彡今日の極め付きの季語

涅槃会


三千院 涅槃会 2019 2 15

涅槃会(ねはんえ)は、涅槃講や涅槃忌とも称し、陰暦2月15日、釈迦の入滅(にゅうめつ)の日に、日本や中国などで勤修される、釈迦の遺徳追慕と報恩のための法要である。現在では、3月15日に行なわれているところもある。

寺院ではこの日「涅槃図」を掲げ経を読んでその遺徳をたたえる。

☆彡今日の言葉
雪虫北国で雪解けの始まる2月ごろに雪上に現れて動き回る小さい黒い虫。カワゲラやユスリカが羽化したもの。

 

2019年(令和元年)9月15日の歳時記 「石清水八幡宮の放生会(魚&鳥)」

2019年(令和元年)9月15日の歳時記

☆彡旧暦=仲秋
●二十四節季=白露(葉の先にしらつゆが宿り秋が到来)

●七十二候=鶺鴒・せきれい鳴く(せきれいが鳴き始める)

 

☆彡今日の名句
「此の秋は膝に子のない月見かな」・・・上島鬼貫


☆彡今日の極め付きの季語
【月見】十五夜や十三夜の月を眺め賞すること。

「月はやし梢は雨を待ちながら」・・・松尾芭蕉

月天心貧しき町を通りけり」・・・・与謝蕪村

「三日月のにほやかにして情けあり」・・・高浜虚子

月の名所としては松島、姥捨、小夜の中山、石山寺、明石湯、渡月橋、大沢池、桂浜などがよく知られている。

 

渡月橋の月 イメージ・・・・


08「渡月橋」語り(わが回想の京女 / KYAS)



☆彡今日の言葉
放生会」ほうじょうえ
殺生を戒める仏教の教えにより、魚や鳥を放って供養する行事。京都の石清水八幡宮がよく知られている。

 

「放ち亀」もあった様だ。「はなし亀もとは鶴から思いつき」という川柳もある。

 

石清水八幡宮放生会(石清水祭り)


勅祭「石清水祭」放生会1 放魚

 


勅祭「石清水祭」放生会放鳥 2012年9月15日


☆彡今日の季語
・秋麗(あきうらら)/秋麗(しゅうれい)

・月、三日月、夕月

・秋の海

・月見、観月、月の宴

・新豆腐

・太刀魚

・葉鶏頭

・萩、こぼれ萩

・芒、薄、尾花

 


以上は 夏生一暁(なつおかずあき)編著「日々の歳時記」より一部抜粋&加筆

 

 

3月9日の名句「下町は雨になりけり春の雪」正岡子規

2019年3月9日仲春

☆彡今日の名句

「下町は雨になりけり春の雪」正岡子規

☆彡今日の極め付きの季語

【淡雪】あわゆき

春先に思いがけなく降って、すぐ消えてしまう「春の雪」のこと。

 


真木ことみ「淡雪の人」

冬の雪とは異なり、淡く、優しく、儚い。気温や湿度が高めの場合は雪の結晶がくっつきあい、雪片の大きな「牡丹雪」となって降ることもある。

 

☆彡今日の言葉

「堅雪」(かたゆき)

温かくなって一度はとけた積雪が夜の冷え込みや寒さのぶり返し酔って堅く凍り付いたもの。春の初めころに見かける。

 

☆彡今日の季語

・春めく

・春の雪

・春の野・春野、堅雪

・闘鶏

・花菜漬・菜の花

・白蝶・紋白蝶

・春蘭

・貝母の花(ばいものはな)

・初桜・初花

 

以上は 夏生一暁(なつおかずあき)編著「日々の歳時記」より一部抜粋&加筆

 

正岡子規のプロフィール

正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈慶応3年9月17日〉 - 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人歌人国語学研究家。名は常規(つねのり)。幼名は処之助(ところのすけ)で、のちに升(のぼる)と改めた。
俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、明治時代を代表する文学者の一人であった。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた。

職業 俳人歌人、新聞記者

国籍  日本
最終学歴 帝国大学国文科中退
活動期間 1893年 - 1902年
ジャンル 俳句・短歌・新体詩・小説・評論・随筆
代表作 『歌よみに与ふる書

雅号
雅号の子規とはホトトギスの異称で、結核を病み喀血した自分自身を、血を吐くまで鳴くと言われるホトトギスに喩えたものである。

短い生涯において俳句・短歌の改革運動を成し遂げた子規は、近現代文学における短詩型文学の方向を位置づけた改革者として高く評価されている。
俳句においてはいわゆる月並俳諧の陳腐を否定し、松尾芭蕉の詩情を高く評価する一方、江戸期の文献を漁って与謝蕪村のように忘れられていた俳人を発掘するなどの功績が見られる。またヨーロッパにおける19世紀自然主義の影響を受けて写生・写実による現実密着型の生活詠を主張したことが、俳句における新たな詩情を開拓するに至った。

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「億劫おっくう」・・・気の遠くなるような時間 山下景子著「美人の日本語」より

☆彡美人の日本語

「億劫おっくう」・・・気の遠くなるような時間

もとは、「おくごう」だったのが、変化して、「おっくう」になったそうです。

 

「劫ごう」は古代インドで使われていた時間の単位。一は一説には百年に一度、天人が下りてきてその羽衣の袖が岩をこすって、すり減るまでの時間だそうです。

 

何とも気の遠くなるような、とてつもななく、長い時間ですね。

 

そのまた一億倍が億劫ということだそうです。

 

それくらい果てしのない時間をかけて修行しても、悟りの境地にたどり着くのは、難しいそうです。

 

だから億劫・おっくうになってしまうのでしょう。

 

 でも、「億劫おっくう」の正体がわかれば気が軽くなりませんか?

 

こんなに途方もないことを考えて、面倒がっているなんて、おかしいですよね。

 

さあ、目の前のことを、一つ一つ、片づけましょう!

 

以上は 山下景子著「美人の日本語」より一部抜粋&加筆

山下景子

山下 景子(やました けいこ、1958年7月17日 - )は、日本の評論家。

◆来歴
兵庫県神戸市生まれ。武庫川女子短期大学国文科卒業。西宮市で音楽講師をしながら作詞家を目ざし、1991年「北海道・北の讃歌コンクール」で「地球岬」(歌・清水綾子)で最優秀賞、「愛知・名古屋マイソング」で最優秀曲を受賞する。2005年『美人の日本語』が、26万部を超えるベストセラーになり、以後文筆家となる。
◆著書
『美人の日本語』幻冬舎 2005 のち文庫
『美しい暦のことば』インデックス・コミュニケーションズ 2006
『美人のいろは』幻冬舎 2006 『美人の日常語』文庫
『しあわせの言の葉』宝島社 2007
花の日本語』幻冬舎 2007 のち文庫
『耳を澄ませば聴こえてくる音の日本語』PHP研究所 2007
『恋色の日本語』PHP研究所 2008
『ほめことば練習帳』幻冬舎新書 2008
『日本人の心を伝える思いやりの日本語』青春新書 インテリジェンス 2009
『ことばの歳月 美しく響きあう言葉たち』廣済堂あかつき 2010
『美人の古典』PHPエディターズ・グループ 2010
『イケメン★平家物語 「超入門」コミック&解説』PHPエディターズ・グループ 2011
『現存12天守閣』幻冬舎新書 2011
『オトメの和歌』明治書院 2012
『暦を楽しむ美人のことば』角川ソフィア文庫 2012
『大切な人に使いたい美しい日本語』大和書房 2014
二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版 2014

『天狼(てんろう)』冬の空に燦然と輝く星、シリウス、山下景子著「美人の日本語」より

☆彡美人の日本語 『天狼(てんろう)』・・・大きな神の瞳

 

冬の空に燦然と輝く星、シリウスのことです。

 

全天で一番明るい星、シリウスという言葉も、ギリシャ語の「焼き焦がすもの」という言葉からきているそうです。

 

古代エジプトではナイル川の氾濫を教えてくれる大切な星で、元日もシリウスがその年で初めて見られた日ということにしていたそうです。

 

最も明るい天体、シリウス。その真実に迫る

 

 

中国では『天狼』(てんろう)と呼びました。

 

同じ大犬座に野鶏(やけい)という星があり、それを狙っているように見えるからだそうです。

 

らんらんとした光、青白くすさまじき輝き。

 

オオカミの瞳にふさわしいですね。

 

狼の語源は「大神」とも言われます。

 

神は尊き存在であり、恐ろしい存在でもありました。

 

時には、天の「大神」の厳しい目に、謙虚な自分を晒してみるのも必要なことかもしれません。

 

以上は 山下景子著「美人の日本語」より一部抜粋&加筆

 

山下景子

山下 景子(やました けいこ、1958年[1]7月17日 - )は、日本の評論家。

◆来歴
兵庫県神戸市生まれ。武庫川女子短期大学国文科卒業。西宮市で音楽講師をしながら作詞家を目ざし、1991年「北海道・北の讃歌コンクール」で「地球岬」(歌・清水綾子)で最優秀賞、「愛知・名古屋マイソング」で最優秀曲を受賞する。2005年『美人の日本語』が、26万部を超えるベストセラーになり、以後文筆家となる。
◆著書
『美人の日本語』幻冬舎 2005 のち文庫
『美しい暦のことば』インデックス・コミュニケーションズ 2006
『美人のいろは』幻冬舎 2006 『美人の日常語』文庫
『しあわせの言の葉』宝島社 2007
花の日本語』幻冬舎 2007 のち文庫
『耳を澄ませば聴こえてくる音の日本語』PHP研究所 2007
『恋色の日本語』PHP研究所 2008
『ほめことば練習帳』幻冬舎新書 2008
『日本人の心を伝える思いやりの日本語』青春新書 インテリジェンス 2009
『ことばの歳月 美しく響きあう言葉たち』廣済堂あかつき 2010
『美人の古典』PHPエディターズ・グループ 2010
『イケメン★平家物語 「超入門」コミック&解説』PHPエディターズ・グループ 2011
『現存12天守閣』幻冬舎新書 2011
『オトメの和歌』明治書院 2012
『暦を楽しむ美人のことば』角川ソフィア文庫 2012
『大切な人に使いたい美しい日本語』大和書房 2014
二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版 2014

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