言葉の力歳月記

話題の言葉、心に残る言葉・名言・名句・名台詞・俳句・短歌・詩、新語などを季節とともに学びながらお知らせしています。

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103歳だからわかる。生きているかぎり、人生は未完成。篠田 桃紅著「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い 」

幻冬舎発行  篠田 桃紅(しのだ とうこう)著「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い 」の名言が素晴らしい。

やはり一芸に秀でた人ならではの言葉である。


■名言
・103歳だからわかる。生きているかぎり、人生は未完成。

・自然の一部として生まれてきただけ、と思えば気負いがなくなる。

・受け入れられるか、認められるかよりも行動したことに意義がある。

・幸福になれるかは、この程度でちょうどいい、と思えるかどうかにある。

・真正面からだけではなく、斜めからも見てみる。新たな魅力があるかもしれない。
人と人との関係も、後ろからも良い、横からも良い。

・運命の前では如何なる人も無力。だからいつも謙虚でいる。

・知識に加えて、感覚も磨けば物事の真価に近づく。

・時宜に敵って、人は人に巡り合い、金の言葉に出逢う。
医者の「治りますよ」で、私は死病から生還した。
etc.     

 

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

 

 

                    

■内容紹介

100歳を超えても、人生は自分のものにできる

100歳を超えたから見える世界がある。生きている限り、人生は未完成。
今も第一線で活躍している美術家・篠田桃紅が、時には優しく、時には厳しく人生の生き方、楽しみかたを伝授する。

第一章 100歳になってわかったこと
・百歳はこの世の治外法権
・古代の「人」は一人で立っていた
・いい加減はすばらしい
第二章 何歳からでも始められる
・頼らずに、自分の目で見る
・規則正しい毎日から自分を解放する
・1+1が10になる生き方
第三章 自分の心のままに生きる
・自分が一切である
・危険やトラブルを察知、上手に避ける
・あらゆる人に平等で美しい
第四章 昔も今も生かされている
・よき友は、自分のなかで生きている
・悩み苦しむ心を救った日本の文学
・唯我独尊に生きる


★篠田 桃紅(しのだ とうこう)
篠田 桃紅(しのだ とうこう、本名:篠田 満洲子、1913年(大正2年)3月28日 - )は、日本の美術家。映画監督の篠田正浩は従弟にあたる。

日本の租借地だった関東州大連に生まれる。
5歳頃から父に書の手ほどきをうける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。

1950年から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで、作品を制作する。

文字の決まり事を離れた新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、数回の個展を開き高い評価を得るが、乾いた気候が水墨に向かないと悟り、帰国。以後日本で制作し、各国で作品を発表している。

和紙に、墨・金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥といった日本画の画材を用い、限られた色彩で多様な表情を生み出す。

万葉集などをしるした文字による制作も続けるが、墨象との線引きは難しい。近年はリトグラフも手掛けている。エッセイストとしての彼女のファンも多い。

2014年5月、沼津市役所特別応接室に1966年に納入した壁画「泉」が、30年以上存在が忘れられた状態から再発見されたことが報じられた。

略歴
1913年 - 3月28日 関東州大連に生まれる(本籍岐阜)
1914年 - 父の転勤で東京に移る
1929年 - この頃から女学校の師である下野雪堂に書の指導を受け、卒業後も二年ほど指導を受ける
1935年 - 書を教え始める
1936年 - 東京鳩居堂で最初の個展、「根なし草」と評される
1947年 - 書の枠を出た抽象的な作品を制作し始める
1951年 - 書道芸術院に所属 (1956年まで)
1954年 - 日本現代書「展」(ニューヨーク近代美術館)/「サンパウロ市400年祭り」日本政府館のために壁書を制作 / 個展(銀座松坂屋、東京)
1955年 - 「ワシントン州国際見本市」日本モデルルームに壁書「炎・水」を制作 /「ヘルシンボール生活文化展」日本館に壁書「詩」を制作(スウェーデン
1956年 - 渡米 (1958年までニューヨークで制作)
1956年 - 個展 (スエゾフ・ギャラリー、ボストン)
1957年 - 個展 (バーサ・シェイファーズ・ギャラリー、ニューヨーク)
1958年 - 米国より帰国。一躍「時の人」となり、新聞・雑誌などの取材対応に追われる。
1960年 - フィラデルフィア美術館から来日した刷師アーサー・フローリーの勧めでリトグラフ制作を始める
1964年 - 国立代々木競技場のために壁画を制作(東京)
1965年 - 個展 (ベティ・パーソンズ・ギャラリー、ニューヨーク)
1968年 - この頃より時折、富士山麓のアトリエで制作するようになる
1970年 - 京王プラザホテル貴賓室、次特別室、ロビー、客室に屏風とリトグラフを制作(東京)
1974年 - 増上寺大本堂ロビーのために壁画、道場のために襖絵を制作(東京)
1976年 - 個展 (トールマン・コレクション、東京)
1977年 - ワシントン駐米日本大使公邸のために壁画を制作
1979年 - 随筆集『墨いろ』で第27回日本エッセイスト・クラブ賞受賞/トールマン・コレクションによるポートフォリオ「70年代終焉の日本版画の発展」のために版画を制作
1980年 - 個展「創造と伝統:絵画と版画」 [トールマン・コレクション主催] (芝増上寺大本堂、東京)
1981年 - トールマン・コレクションによる5周年記念ポートフォリオに版画を制作
1982年 - メリー、ノーマン・トールマン共著「国際舞台に立つ日本の版画家」(叢文社)の表紙のために版画を制作
1990年 - トールマン・コレクション作品による回顧展 [絵画・版画](東京/シンガポール/香港/ハワイ)
1992年 - 個展「篠田桃紅 時のかたち」岐阜県美術館
1993年 - トールマン・コレクションによる回顧展 : 版画集「篠田桃紅A New Appreciation」(メリー、ノーマン・トールマン編、タトル出版)刊行記念(銀座三越、東京)
1994年 - 「新作抽象画展」[トールマン・コレクション主催] (草月会館、草月プラザ、東京)
1996年 - 「TOKO SHINODA – VISUAL POETRY [トールマン・コレクション主催] (シンガポール国立近代美術館)、初の日本人作家による個展
2001年 - 回顧展 25年間のトールマンコレクション発行版画 (草月会館、東京)
2003年 - 90歳記念展「篠田桃紅 朱よ」宮内庁収蔵作品一点貸出展示 [トールマン・コレクション協賛](原美術館、東京)皇后陛下行啓
2005年 - 個展「墨いろに心を託した作家のあゆみ」[トールマン・コレクション主催](新生銀行本店20階ホール、東京)/ 京都迎賓館の貴賓室に絵画を制作 / コンラッド東京のロビーに絵画を制作 / 雑誌『News Week』誌で「世界が尊敬する日本人100」に選出される
2007年 - 皇室専用の新型車両の内装壁画を制作
2009年 - 個展 [トールマン・コレクション主催](蘭クラブ、北京)/ ローマで個展(ローマ日本文化会館
2010年 - ザ・キャピタルホテル東急、ロビーの作品を制作(開業時に描いた作品と新作を対にして展示)
2011年 - 個展 「リヒテンシュタイン・グローバル・トラスト(LGTリヒテンシュタイン銀行)香港開業25周年記念展」[トールマン・コレクション主催](エクスチェンジ・スクエア内ロタンダ、香港)
2012年 - 個展「Guided by the Brush」(トールマン・コレクション、ニューヨーク)
2013年 - 回顧展「篠田桃紅 百の譜 1950 – 1960's (岐阜県美術館、岐阜現代美術館、桃紅美術空間、光芳堂画廊、岐阜)
2013年 - 篠田桃紅 生誕100年を記念するトールマン・コレクション主催・監修の展覧会を開催 個展「ポートランド日本庭園開園50周年記念特別展(米国、オレゴン州
個展「Trailblazer」[ロックフェラー財団協賛](日本協会、ニューヨーク)
「百の記念 篠田桃紅の墨象」 (菊池寛実記念 智美術館、東京)
個展 日本研究センターの50周年記念展 (スタンフォード大学
個展 メルボルンシドニーを巡回
個展(Club21、シンガポール
個展 トールマン・コレクション、ロンドン開設記念
エッセイ集「桃紅百歳」刊行(世界文化社


著書
『いろは四十八文字』矢来書院、1976年11月
『墨いろ』PHP研究所、1978年5月
『朱泥抄』PHP研究所、1979年11月
『その日の墨』冬樹社、1983年4月
『おもいのほかの』冬樹社、1985年12月
『きのうのゆくへ』講談社、1990年4月
『墨を読む』小学館、1998年6月
『桃紅 私というひとり』世界文化社、2000年12月
『桃紅えほん』世界文化社、2002年4月
『桃紅百歳』世界文化社、2013年4月
『百歳の力』集英社、2014年
『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』幻冬舎、2015年4月

主な作品展示先
ザ・トールマンコレクション東京(東京都港区芝大門
岐阜現代美術館(岐阜県関市・鍋屋バイテック関工園内) 
関市立篠田桃紅美術空間(岐阜県関市・関市役所庁舎内)
篠田桃紅作品館(新潟県新潟市中央区学校町通)
吉島家住宅(岐阜県高山市